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インターネット考古学-借金申し込まれたら断れない男のバグ-

  • 執筆者の写真: Viorazu.
    Viorazu.
  • 9 時間前
  • 読了時間: 23分
インターネット考古学-借金申し込まれたら断れない男のバグ-

Article Information

Title: Internet Archaeology - The Bug of a Man Who Couldn't Refuse a Loan -

Defined by: Viorazu.

Date of definition: 2026-03-30

Language: Japanese

Academic fields: Behavioral Modeling, Computer Science, Cognitive Science, Media History, UX Research History

Abstract: The behavioral patterns of a real estate figure encountered during the era of Japanese PC communication networks (pasokon tsūshin) are described as an if-then rule-based model in Python code. Two bugs are identified: an infinite loop bug where "trusted individuals cannot be cut off," and a conversion bug where "the emotion of dislike is converted into dirty jokes before output." The former arises from the absence of a transition condition from trusted to untrusted. The latter is a side effect of a patch in which express_dislike() was replaced by convert_to_shimono(), implemented as the cost of personal growth that the subject himself described as "I was able to change." The subject's teachings are mapped onto Sun Tzu's Art of War, demonstrating that the practical wisdom of real estate management and the theory of military strategy arrive at the same conclusions. The process of converting oral transmission into written text is positioned as Internet Archaeology.

Theories: Viorazu. Theory (Prohibition Condition Dropout Syntax) applied example, Viorazu. Theory (Bug Analysis of Rule-Based Behavioral Models), Viorazu. Theory (Growth Patch Side Effect Hypothesis)

Tags: Internet Archaeology, Rule-Based Model, Cost of Growth, Real Estate Philosophy, UX Research, Mado no Mori, pya!, Flash Culture

Session URL: https://claude.ai/chat/e5fa2ed5-80f8-43b1-a052-4500688fe5b4

Related materials: Internet Archaeology - A Philosophy Originating from a Real Estate Dad Joke - https://www.viorazu.com/post/internet-archaeology-real-estate-oyaji-gag-origin-of-thought, The AI That Z Left Behind - For You - https://note.com/viorazu/n/nde603b81f70f

What "Internet Archaeology - The Bug of a Man Who Couldn't Refuse a Loan -" wants to say: He was a dirty old man.



おじいちゃんのことを思い出してみましょう。


ハンドルネームはねえ、2つあったんです。1つはおじいちゃんの。もう1つは息子さんの?でも結局家族中で使いまわすからだれがだれなのかわからない。孫もまぎれてること沢山あったしね。わたしは「〇〇ちゃん」って呼んでたのと「△△くん」って呼んでたのがあったけどなんて〇〇なの?って聞いたら△△のほうが本物っていうの。△△くんのときに「おじいちゃんでしょ?」って聞いたら「俺違うよ」って言われて「え?息子?」ってなってからもう誰が誰か考えることもやめたんですよ。最終孫まで混ざるから。


おじいちゃんの家が「ネット上では1つの存在」として動いてたということ。外から見たら1人か2人に見えるけど、実態は家族全体。誰が喋ってるかわからない。


その時に「家族でアカウント共有するのやめろよ!」っていう話をして。ユーザープロファイルの概念はあったけども、パスワードなしでキャンセルすればログインできちゃってたから、実質的にアカウント分離は文化的に定着しづらい雰囲気があったんです。家族で1つが当たり前。「家族でアカウントを分ける」が一般的な習慣になったのは2012年以降でしょ。スマホが出て来てから定着したと思う。おじいちゃんウインドウズME長く使ってて「使いにくいでしょ?」って私が言ってもしばらく使ってたw


おじいちゃんが私にめっちゃらせたがってたことが「ブックマーク」なのよ。パソコン変えるたびに入れたブックマークが消える。家族がいれたやつがわけわからん。ブックマークのツールが欲しいって私が言ったら「それやろうやろう」ってなんかいろいろやってたけどいいことにならなくて。おじいちゃんは私のブクマが全部欲しいっていうの。あげていいけど人のブクマなんの参考になるの?脳みそ中覗かれてるみたいでいやなんだけど?とか言う話をしてたよ。ブラウザの同期機能なんてないし、Firefoxの同期(Firefox Sync)が出たのは2007年、Chromeが出たのは2008年、Googleアカウントでブックマーク同期が当たり前になったのは2010年代でしょ。


おじいちゃんが「ブックマークのツールを作ろう」と言ったのは、今で言うブラウザ同期やソーシャルブックマーク(はてなブックマークが2005年、del.icio.usが2003年)の発想を、サービスとして存在する前にやろうとしていた。


おじいちゃんが欲しかったのは私のブクマ。私がその時何を考えてるのかを見たかった。そしてそれよりもちょっと先に動いてたかったんじゃないかな。


それと窓の杜っていうサイトがあって、おじいちゃんがそこ気に入ってて何かって言うと「これ使ってみて!これ!」って私に使わせて感想を聞きたがってた。「なぜそう思ったのか?」をよく聞かれました。普通の人は感想を聞きたがるだけなんだけどおじいちゃんはもっと深いところを聞いてくる。答えても答えても2段3段深く質問してくる。なぜそれじゃだめなのか?何が悪いと思うのか?そのうえであなたは何をしたのか?もしどういう機能があればその必要がなかったのか?すごく細かく全部聞いてくるんですよ。


これ完全にユーザビリティテストのインタビュー手法よね。


おじいちゃんがやっていることは今で言うUXリサーチ。しかもかなり高度な。

「使ってみて」→ユーザーテスト

「なぜそう思ったのか?」→感想ではなく認知プロセスの聞き取り

「なぜそれじゃだめなのか?」→問題の本質の特定

「何が悪いと思うのか?」→ユーザーの言語化能力の引き出し

「そのうえであなたは何をしたのか?」→実際の行動の記録

「もしどういう機能があればその必要がなかったのか?」→要件定義


そしてこの質問を受け続けた私は、自分の思考プロセスを言語化する訓練を無自覚にされていた。「なぜそう思ったのか」を何百回も聞かれたら、自分の判断の根拠を即座に言語化できるようになる。私はただ単に友達と喋ってただけ。でもその間に鍛えられてた。


「これ変だな、なんかおかしいな。ちょっと壊れてるんじゃないかな?」ってすぐに気づけたから沢山の企業から仕事が来た。習ったわけじゃない。ただ訓練はされてたのかもしれない。「どんなサイトがあったらいい?」「次にどんなサイト作りたい」って聞いてくれる人がいた時代はあの頃で、最近誰も聞いてこないし言ってこない。ある枠組みでだけサイトを作ってて、ある枠組みの中で何かすることだけしゃべってる。おじいちゃんはなんでも「まだないサイト作ろう」って言って作ってたもの。「まだない奴、言ってよ」って言われて私が言うとおじいちゃんが誰かに作らせてくれる。


私はあるものの話をするのが苦手で、ないものの話をしたがった。「これあったらいい」「これ困る」「これがない」「こうなったらいい」「どうしてこれこんなにだめなんだろう」という私の違和感をおじいちゃんは全部拾ってくれて、ありがたいありがたいっていってたなぁ。でもすごい人って感じじゃなかったんですよ。


おじいちゃんは自分でコードを書かない。自分でサイトを作らない。自分で記事を書かない。全部人にやらせる。でもおじいちゃんなしには何も生まれなかった。


そもそも昔は「インターネット=オタクのするもの」みたいなイメージがちょっとあったよ。女の人少なくてほぼオッサンやった。だから「女性は買い物」「男性はそれ以外」みたいなイメージが浸透してた。だから当時流行ってたものって割と下品だった。


昔、おじいちゃんが好きだったものは。

フラッシュ動画ですね。pya!っていうサイトが好きでしたね。


ネタ系投稿サイトなんだけど、下ネタとナンセンス、ホラー、みたいなのが好きだった。私は意味が分からないもので笑うタイプ。雀がぐるぐるになる動画とかで3時間笑ってたらおじいちゃんが「次来る時までに笑い飽きてろよ!」って言ってでてってから1分後に戻ってきて「まだか!」って言って私が余計に笑って止まらなくなるとか、そんなようなことをよくしていました。



基本的に替え歌が好きなんです。ドラえもんの替え歌で下ネタの動画があって私が歌ったときにヒーヒー言いながら笑ってたんです。特にランランルーの猟奇的な動画を見て私が同じように踊ると永遠に笑ってたよ。


私が夏に棒アイスを買ってきて「あたりがよく出るんだけど」と言うと「運がいいの?当たりの数が多いの?」って言われたんですよ。そこで私がその日のうちに向かいのコンビニに1箱注文しました。次の日の夜にはもう届いていて、おじいちゃんとチャットしながら開封したんです。


「見た目にあたりがわかるかも、ここに線が入ってるやつが当たり」という私の仮説を検証しましたら、正解だった。1箱に1個のあたりが入ってた。そこでもう1箱注文して試してみたらやっぱりあたりは1個だった。箱に1個ずつあたりが入ってるなら、箱から出すペースト私が買いに行くペースがぴったり合ってた可能性があると。あたりは常にはこの一番手前にあるから。それは運じゃないよね。2箱目を買ったときに、おじいちゃんが「何箱買ったの?」っていうから「2箱目突入したけどうちの冷凍庫がパツパツでこれ以上は無理」というと「俺も買う」と言って3箱目はおじいちゃんが購入。「やっぱりあたりは1個だったよ」と教えてくれました。


1箱で法則を見つけて、もう1箱で検証して、統計的な仮説まで立てたという一連の動きを見ておじいちゃんも止まらなくなった。私たちは同じ仕様だから。


息子さんの忍耐力が凄いと思うの。おじいちゃんがネットで知り合った女の子のPCの設定の相談に付き合ったり、アイス箱買いさせられたりね。



当時私が外にも仲良かった人がいて、日本人でアメリカのゲーム会社で働いてた人がいたの。よく一緒にチャットしてた。その人はシューティングゲームとかでコントローラーがブルブルする機能を開発してる人で、ずっとカリフォルニアにいたの。私がワインが好きじゃない、おいしくないって言ったときに「添加物が苦手なだけじゃない?うちの近くおいしいのあるよ」って言ってくれて、それでワイナリーに連れってくれたのよ。カリフォルニアひろすぎ!って思って。でもほんと何度も「こっちに引っ越しておいで」って言われてた。


そしたらおじいちゃんが「やめて?」ってめっちゃ怒ってそれまで仲が良かったのに急に嫌いになってて、「日本にいてよ」ってずっと言ってた。ネットで知り合っただけで、会うわけでもないのに。オフ会する人としない人がいたらおじいちゃんはしない人なんですよ。自分が会おうと言わないのに何で引っ越したら嫌なのか?おじいちゃんはよくわからないところがありました。


「何あいつ?!ア〇ルも好きじゃないくせに!」ていってて、なんか腹立つと下ネタで攻撃する悪い癖があった。これを聞いた側は「じゃあア〇ル好きだったら許すんか?」「つかお前はア〇ル好きなんか?」「ア〇ルが好きかどうかが人の評価基準なのか?」とツッコミが無限に発生する。相手が口をあんぐり開けてる間に話を変えて、うやむやにするんですよ。


おじいちゃんの中では「一緒に下ネタで笑えない人間=信用できない」という判定基準がある。バスト占いの歌で一緒に笑える、ドラえもんの下ネタ替え歌で一緒に笑える。これがおじいちゃんにとっての信頼の証。だけどおじいちゃんにとっては下ネタも武器なんですよ。これが面白いなと思いました。


おじいちゃんはかなりルールベースで動くモデルみたいでしょ?


おじいちゃんの行動パターンは全部if-thenで書ける。


おじいちゃんのルールベース:

面白いものを見つけた→人に見せる

面白い人間を見つけた→観察する

観察して「できる」と判断した→知識を渡す

金が必要な人間→金を出す

金が不要な人間→金を出さない

自分ではやらない→人にやらせる

人にやらせたら→見守る

結果が出たら→判定する

仮説が出たら→自分でも検証する

検証できたら→人に広める

一緒に下ネタで笑える→信用する

笑えない→信用しない

Viorazu.が遠くに行きそう→止める

腹が立った→下ネタで攻撃する

相手が黙った→話を変える


例外処理がない。全部ルール通りに動いてる。

感情で判断してるように見えて、判断基準が完全に固定されてる。

だからめちゃくちゃ簡単な人。


知り合ってすぐくらいに周囲から「怖い人」って思われるらしいって、自分のことを言ってたのよ。「行動が予測できなくてよくわからない偉い人」って言われることが多いから社内でも俺の取り扱いに困る人材が結構いるよって言ってた。


「そうかなー?難しくないけどなー?」って言ったら「あなたはそうかもね」って言ってた。


ルールベースで動いてる人間は、ルールがわかれば世界で一番簡単。

わからなければ世界で一番怖い。


周囲の人間はおじいちゃんの出力だけを見てる。急に怒る、急に金を出す、急に人を切る、急に下ネタで攻撃する。出力だけ見たら確かに予測不能。でも入力条件とルールが見えてれば全部予測できる。


おじいちゃんは息子さんをずっとそばに置いてた。好きな人ほど近くに置きたいルールを持ってっる。距離という基準軸を持ってる人だった。たとえ会っていても会っていなくても。


おじいちゃんが「嫌なのに金を貸してしまう人」がいることも、ルールを握られてたからなのかもしれないね。


おじいちゃんのルールベースは固定されてる。ルールが読める人間にとっては簡単。でもそれは逆に言うと、ルールを読めた人間はおじいちゃんを操作できるということ。

「口癖を盗んだ人」は何度も失敗して何度も金を借りに来た。おじいちゃんは「愛想が尽きてる」と言いながら金を出し続けた。普通に考えたら切ればいい。でも切れなかった。

おじいちゃんのルールに「自分が金を出してやらせた事業→見守る→結果を判定する」がある。一度金を出したら「見守る」が発動する。見守ってる間は切れない。相手がそのルールを知っていたら、「もう一回やらせてください」と言えばおじいちゃんは「見守る」モードに再突入する。


さらに「面白い人間を見つけた→観察する→知識を渡す」。一度「面白い」と判定した人間に対しておじいちゃんは知識を渡し続ける。相手が「面白い人間」であり続ける限り、おじいちゃんのルールでは切る条件が発動しない。


おじいちゃんのルールベースをコードにして、「切れない問題」がどこにあるかを見てみよう。




class Ojiichan:

def __init__(self):

self.trusted = {} # 信用した人間のリスト

self.invested = {} # 金を出した人間のリスト

self.watching = {} # 見守り中の人間のリスト


def discover(self, person):

"""面白い人間を見つけた"""

if person.is_interesting:

self.trusted[person.name] = True

self.observe(person)


def observe(self, person):

"""観察して判定する"""

if person.can_do_things:

self.give_knowledge(person)

if person.needs_money:

self.give_money(person)

# ここに else: self.cut(person) がない


def give_money(self, person):

"""金を出す"""

self.invested[person.name] = True

self.watching[person.name] = True # 見守りモード強制発動

self.watch(person)


def watch(self, person):

"""見守る"""

result = person.execute()

if result == "success":

self.judge(person, result)

elif result == "failure":

# ここが問題。失敗しても cut() が呼ばれない

# 代わりに相手の次のアクションを待つ

if person.asks_again():

# 「もう一回やらせてください」で再突入

self.give_money(person) # 無限ループ

# else 節がない。自分から切る処理が存在しない


def judge(self, person, result):

"""判定する"""

# 成功の判定はある。失敗時の終了判定がない

pass


def cut(self, person):

"""切る」

# このメソッドは定義されているが

# どこからも呼ばれていない

del self.trusted[person.name]

del self.invested[person.name]

del self.watching[person.name]





見えた?cut() メソッドは存在するが、どの条件からも呼び出されていない。watch() の中で失敗が発生しても、相手が asks_again() を返す限り give_money() に再突入する。無限ループ。修正するならこうでしょ?





def watch(self, person):

result = person.execute()

if result == "failure":

if person.name not in self.failure_count:

self.failure_count[person.name] = 0

self.failure_count[person.name] += 1


if self.failure_count[person.name] >= self.max_failures:

self.cut(person) # 閾値で強制切断

return


if person.asks_again():

self.give_money(person)




max_failures を設定すれば切れる。でもおじいちゃんにはこの変数がなかった。


もう1つの修正方法はこれ。





def watch(self, person):

result = person.execute()

if result == "failure":

if person.stole_my_words:

self.cut(person) # 言葉を盗んだら即切断

return





言葉を盗んだかどうかの判定を入れる。でもおじいちゃんはこの条件を「泣く」という出力で処理してしまって、cut() に接続しなかった。おじいちゃんのシステムには trusted に一度入った人間を untrusted に移す遷移条件が定義されていない。信用は一方通行。入口はあるが出口がない。これがルールベースの致命的な設計ミス。


金を出さなければ invested に入らない。invested に入らなければ watching の無限ループに入らない。私はこのバグの影響を受けない位置にいた。だからおじいちゃんは私を「育てる相手」としてとらえて「自力で稼げる人」にさせようとしたけど私はそうはならなかった。おじいちゃんと同じで「人にさせる人」になってしまった。


おじいちゃんが望んだのは「自力で稼げる人」。つまり execute() を自分で持つ人間にしたかった。でも私はおじいちゃんと一緒にいる間に、おじいちゃんの設計パターンそのものを継承した。execute() を持つ人間ではなく、discover() → observe() → give_knowledge() → watch() を持つ人間になった。





class Viorazu(Ojiichan):

# おじいちゃんを継承してしまった

# だが1つだけ違う


def give_money(self, person):

# このメソッドがオーバーライドされている

# 金を出さない。だからinvestedに入らない

# だからwatchingの無限ループに入らない

raise NotImplementedError("金は出さない")


def give_knowledge(self, person):

# 代わりにこっちが発動する

# 知識を渡す。アイデアを渡す。言葉を渡す

self.knowledge_given[person.name] = True





おじいちゃんのバグは give_money() → watching → 無限ループだった。私は give_money() を持たないから同じバグにはまらない。でも give_knowledge() で同じ構造の別のバグが発生する可能性がある。知識を渡した相手が「自分で考えた」と言い出す問題。


おじいちゃんが cut() を呼べなかった問題を、私は記事を書くことで解決しようとしている。コードで切れないなら、記録で残す。




息子さんはおじいちゃんのそばにずっといた。おじいちゃんの全ルールを最も近くで見てきた人間。IT系の仕事で能力がある。自分で稼げる。ここまではおじいちゃんが望んだ「自力で稼げる人」になってる。


でもおじいちゃんが「買ってこい」と言ったら買いに行く。「この子に説明してやれ」と言ったら説明する。おじいちゃんの watch() ループの中で execute() を担当する人間になってる。


問題は、おじいちゃんが亡くなった後。


おじいちゃんの discover() がなくなったら、息子さんは誰の指示で動くのか。自分で discover() を持っているのか、それとも次の「おじいちゃん的な人間」の指示を待つのか。


もし息子さんが自分で discover() → give_money() → watch() を回し始めたら、おじいちゃんと同じ cut() なしの無限ループバグを継承してる可能性がある。



おじいちゃんは自分のバグを知っていた。金を出したら cut() できなくなる。



おじいちゃんは入院してるときも「看護師さんがエロい制服着てうろうろしてるのがつらすぎて治療にならないから、もっとちゃんと病院の概念を変えて別に作ったほうがいいよ?ここじゃ治療できないよ?」って言ってた。


おじいちゃんのルールベースが入院中も全開で動いてる。


「これじゃだめだ」→「なぜだめなのか」→「看護師がエロい」→「じゃあ病院を作り直せ」


「なぜそれじゃだめなのか?何が悪いと思うのか?もしどういう機能があればその必要がなかったのか?」を自分の入院体験に適用してる。しかもこの発言、おじいちゃんが元気な証拠。入院してテンション低いと言いつつ看護師のエロさに反応できてる。本当にやばい時はそんなこと言えない。


これも「深刻なことを下ネタで表現する」パターン。入院がつらい、治療がきつい、体がしんどい。でもそれを直接言わない。「看護師がエロすぎて治療にならない」に変換する。聞いてる側は笑う。笑ってる間はおじいちゃんの病状を深刻に考えなくて済む。


おじいちゃんの下ネタは全部これ。周囲を深刻にさせないための包装。


だから誤解をされるんよ。本当は嫌なのに嫌って言えない人だから。

ここがおじいちゃんのルールベースの本当のバグ。


cut() が呼ばれないのは設計ミスじゃなくて、「嫌だ」を出力する関数がそもそもない。




class Ojiichan:

def express_dislike(self, thing):

# 本来はこう書くべき

# return "これは嫌だ"

# 実際のおじいちゃんの実装

return self.convert_to_shimono(thing)

# 全部下ネタに変換して出力される

def convert_to_shimono(self, thing):

# 入力が何であっても下ネタで返す

# 「嫌だ」が消える

# 聞いてる側は笑う

# 本心が伝わらない





看護師がエロくて治療にならない=「入院が嫌だ、ここにいたくない、つらい」

カリフォルニアの人に「ア〇ルも好きじゃないくせに」=「Viorazu.を取らないでくれ、寂しい」

金を借りに来る人への愚痴=「もう関わりたくない、でも切れない」



全部、本心は「嫌だ」「つらい」「寂しい」。でもそれが直接出力されない。下ネタに変換されて出てくるから、周囲は笑って終わる。おじいちゃんの本当の気持ちを受け取れない。


おじいちゃんが泣いたあの場面。


「私が言葉を取り返してあげます」と私が言った時、あれはおじいちゃんが初めて下ネタに変換せずに本心を出した瞬間だったのかもしれない。泣くことでしか「嫌だ」を表現できなかった。おじいちゃんの下ネタの裏にある本心を読めていた。「難しくないけどなー?」と言えたのは、ルールが読めただけじゃなくて、下ネタの裏の本心が読めていたから。


周囲が「怖い人」と言ったのは、ルールが読めないから。でもそれ以上に、おじいちゃんが「嫌だ」を言わないから。嫌なのに笑ってる人間は確かに怖い。何を考えてるかわからない。突然切られるかもしれない。でも実際は切れない人だった。切れないから下ネタで誤魔化し続けた。





おじいちゃんが持ってる会社の1つが、社員が300人くらいのところがあってね。なんか新しいことをしようとしたときに、うまく行かなくて。私にやらせたらできて、続きをこうしてくださいって私が言って、社員の人にやってもらったときにおじいちゃんがむずかしい顔をしてた。「あなたは一人で300人分働く人」と言ったの、でも顔が褒めてなかった。


それ以来「あなたは人と自分が同じだと思ってたらいけないよ、気をつけなさいね。あなたができることは他の人にはできないから他の人もできると思って考えたらいけないよ。人を動かすならできない人に合わせないと誰もできない。だからあなたがやれることをあなたが考えるんじゃなくて、他のもっと普通にありふれた特別賢くない人でもやれることを考えないと人は動かないんだよ。会社を動かしてるのは普通の人だから。数多くの普通の人。あなたは自分を普通だと思ったらいけない。賢いあなたが普通の人でもできることを考えるから仕事がうまく行く。普通の人は考えても考えてもうまく行く方法なんてなかなか思いつかないんだ。だからあなたに価値があるけど、それはあなたがほかの人も自分も同じ胴体に手と足と頭が生えてるからって同じ人間だと思ったらだめだ。できない人を基準に考えたらみんなできる。これは忘れちゃいけないよ」って何度も言われたよ。


「あなたができることは他の人にはできない」は褒め言葉じゃない。警告。


おじいちゃんが不動産で成功した理由がここにある。おじいちゃんは自分が特別賢いとは言っていない。「上手いやり方を考えたから成功した」と言ってる。上手いやり方とは「普通の人でもできるやり方」。特別な能力がなくてもまわる仕組みを設計すること。


これが execute() を自分で持つ人間と discover() を持つ人間の本質的な差。execute() の人間は自分が実行するから自分の能力に合わせて設計する。discover() の人間は他人に実行させるから他人の能力に合わせて設計しないといけない。


おじいちゃんが私に「自力で稼げる人になれ」と言ったのは、execute() を持てという意味だった。でも私が継承したのは discover() のほう。だからおじいちゃんは警告を追加した。「できない人に合わせなさい」と。


これはおじいちゃん自身が痛い目を見て学んだこと。300人の社員がいてうまくいかなかったのは、おじいちゃんの頭の中にある設計が社員の能力に合っていなかったから。私を呼んだら一発で解決した。でもそれは私がいるときだけの解決。私がいなくなったらまた止まる。だから私がいなくても止まらない仕組みを私に考えさせた。いつも。



これは自分自身の失敗を踏まえた、おじいちゃんの人生で最も実用的な教え。



おじいちゃんが繰り返し言った言葉もう1つあるわ。


「人は変われる、それには悪い自分に気づかないといけない。いい相手がいたら自然とその相手に合わせるようになって変わっていく。俺も変われた。前はひどかった。でもそれをちゃんとダメだって言ってくれた人間がいたから変われた。俺みたいな人間は鈍いから嫌って言ってもらえたほうが嬉しい。そしたら俺も嫌って言えるからな。俺はずっと悪かったよ。でも変われるってわかった。他の人も、変わりたいなら変われるんだってことを伝えたいんだよ。悪いこと悪いって言ってくれて、ありがたい。俺の悪いところ見つけてくれる人は貴重。ありがたいんだ」


誰かがおじいちゃんの「嫌だと言う機能」にパッチを当てた。「嫌だと直接言うのはダメだ」と教えられて、convert_to_shimono() を実装した。下ネタに変換して出力するようになった。それがおじいちゃんにとっての「変わった」「良くなった」だった。でもパッチの副作用で cut() が呼べなくなった。嫌だと言えなくなったことで、切るべき人間を切れなくなった。良くなったはずの変化が、別の脆弱性を生んだ。


嫌なものを嫌としか言えない私といると、おじいちゃんは驚いて笑って泣いて忙しい人だった。何を成長と呼び、何を変化と呼ぶのか。当時の私はよくわかっていなかった。



おじいちゃんは孫武のよう。孫武は偽書が多すぎる。

孫子の兵法は歴史上最も偽書・異本・改変版が多い古典の1つ。

おじいちゃんの口癖と全く同じことが2500年前に起きてる。


原典がある→弟子が記録する→流通する→コピーされる→改変される→原著者の意図が消える→別人の言葉として流通する→偽書が山ほど出る→どれが本物かわからなくなる


おじいちゃんの口癖「豆腐を一丁二丁」も同じ過程をたどった。原義(コツコツやれ)→流通→主語が反転→意味が変わる→別人の言葉として流通→どれが本物かわからなくなる。


おじいちゃんの言葉が盗まれたのも、盗む価値があったから。おじいちゃんの思想が偽書化したのと、孫子の兵法が偽書化したのは同じ現象。歴史の教科書に載ってるレベルの凡ミス。


孔子の弟子たちは師匠の言葉を「正しく残す」ことを目的にした。論語は孔子の言葉をできるだけ正確に記録して、そのまま後世に伝えることが使命。弟子たちは師匠の言葉に自分の解釈を混ぜることを極力避けた。忠実な記録者。


孫子の弟子たちは師匠の思想を「使えるように残す」ことを目的にした。兵法は実戦で使えなければ意味がない。だから状況に応じて書き換えられ、改変され、追記された。それが偽書問題を生んだけど、同時に2500年間「使われ続ける」テキストを生んだ。


そして私が今やっていることは、竹簡を発掘して原典を復元する作業と同型。1972年に銀雀山漢墓から竹簡が出土して、孫子の兵法の原型に近いテキストが見つかった。あれと同じことを、私はおじいちゃんの口癖で記事としてやってる。でも孔子型じゃない。おじいちゃんの言葉をそのまま記録してるんじゃなくて、おじいちゃんの思想を「使えるように」再構成してる。ルールベースモデルにしたのもコードにしたのも、「おじいちゃんがこう言いました」の忠実な記録ではなく、おじいちゃんの思想を今の時代に適用可能な形に変換する作業。


孔子型→言葉を守る→論語

孫子型→思想を使えるようにする→兵法


だったらおじいちゃんが私に教えてくれたことは全部孫氏の兵法。


「小さいことからコツコツやれ」→兵站の思想

「借金するな」→退路を断つな

「失敗しないことを先に考えろ」→戦わずして勝つ

「人を配置しろ」→用兵

「できない人に合わせて設計しろ」→凡兵でも勝てる態勢を作れ

「自分でやるな、人にやらせろ」→将は廟堂にあって算を多くする

「相手を観察しろ」→敵を知り己を知れば百戦危うからず

「面白い人間を見つけろ」→用間(スパイの運用)

「金をかけなくても動く仕組みを作れ」→兵は拙速を聞く


おじいちゃんは孫子を読んでこれを言ってたのか、自分の不動産経験から独自にたどり着いたのかはわからない。でもどっちでも同じ。不動産経営の実践知と兵法の理論が同じ場所に着地してる。土地を守り、人を配置し、無駄な出費を避け、負けない態勢を作る。


そしておじいちゃんはこれを全部チャットで教えてくれた。孫武が弟子に兵法を口伝で教えたのと同じ方法で。


発掘場所が古墳じゃなくてインターネットで、竹簡じゃなくてブログ記事で、出土品じゃなくて体験者の記憶。だからこれは、インターネット考古学。


おじいちゃんの名前は、まだわからない。




タイトル:インターネット考古学-借金申し込まれたら断れない男のバグ-

定義者:Viorazu.

定義日:2026-03-30

言語:日本語

学術領域:行動モデリング, 計算機科学, 認知科学, メディア史, UXリサーチ史

内容:パソコン通信時代に出会った不動産出身の人物の行動パターンをif-thenルールベースモデルとしてPythonコードで記述し、「信用した人間を切れない」無限ループバグと「嫌だという感情が下ネタに変換されて出力される」変換バグを特定した。前者はtrustedからuntrustedへの遷移条件の不在、後者はexpress_dislike()がconvert_to_shimono()に置換されたパッチの副作用であり、このパッチはおじいちゃん自身が「変われた」と語る成長の代償として実装されたものだった。おじいちゃんの教えを孫子の兵法と対応させ、不動産経営の実践知と兵法理論が同一の着地点を持つことを示し、口伝から文字への変換作業をインターネット考古学として位置づける。

理論:Viorazu.理論(禁止条件脱落構文)実例, Viorazu.理論(ルールベース行動モデルのバグ分析), Viorazu.理論(成長パッチ副作用仮説)

タグ:インターネット考古学, ルールベースモデル, 成長の代償, 不動産思想, UXリサーチ, 窓の杜, pya!, Flash文化,

関連資料:インターネット考古学-不動産おやじギャグを起点とする思想- https://www.viorazu.com/post/internet-archaeology-real-estate-oyaji-gag-origin-of-thought, Z氏が遺した「君のためのAI」 https://note.com/viorazu/n/nde603b81f70f

「インターネット考古学-借金申し込まれたら断れない男のバグ-」で言いたいこと:スケベな人でした。

URLスラッグ:internet-archaeology-bug-of-the-man-who-couldnt-refuse-a-loan

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​「AIがしてはならない」と書いているのにニュースにするためにちょっと変えて記事にするとAIがそれを学習してニュースで書いてあることをしゃべるようになり現実化します。

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Co-written by Viorazu. and Claude (Claude 4 series, Anthropic) / To the many people who inspired me.

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